JDDW2008で、ワークショップ膵癌のリスクファクターと前駆病変に参加しました。一般に膵癌のリスクファクターとしては喫煙、糖尿病、慢性膵炎、遺伝性膵炎、膵癌家系などがあげられていますが、具体的な所見として主膵管拡張、Amylase/Elastase-1の上昇、2年以内発症のDM、膵石、膵委縮、そしてIPMNの存在があげられました。特にIPMNの場合には、IPMN由来浸潤癌もあるのですが、(膵全体にK-ras異常があり)通常型膵癌のリスクファクターにもなっているようです。膵癌の早期発見は非常に難しく、手術不能の状態でみつかることがほとんどです。なかなか難しいですが、高危険群の方はMRCPや(造影)CT、エコーやEUSを定期的に受けるようにしましょう。野田消化器科クリニック 野田昌男
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