平成20年5月8日(木)、北山修先生の講演-患者のライフストーリーの紡ぎ方-を拝聴しました。精神科医である北山先生は、精神分析論として“人の生き方は劇場の反復である”という話を紹介してくれました。この劇場が喜劇になる人はいいのですが、これがいつも悲劇になるような人はいけません。時には幼児期の体験に戻ってでも、劇そのものを変えなければなりません。確かに医者の仕事は、そのほとんどがパーソナルコミュニケーションで成り立っています。診療所は楽屋になって、その人に一番あった劇を作り出す手伝いができるといいのですが。ところで、あなた(私)は自分にあったライフストーリーを紡いでいるでしょうか。あなた(私)らしい自然な演技ができているでしょうか。野田昌男